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賃貸の遮光対策|穴をあけずに寝室を暗くする方法と、退去時に困らないための注意点

朝日や街灯の光で目が覚めてしまうのに、賃貸だから壁に穴はあけられない。窓にシートを貼ったら、退去のときに何か言われないだろうか。賃貸の寝室を暗くしようとすると、こうした迷いが出てきますよね。

先に結論をいうと、まずは部屋に跡が残りにくい方法から試し、足りない分だけ一段ずつ対策を重ねていくのがおすすめです。窓ガラスに貼る方法と穴をあける方法は、始める前に管理会社や大家さんに確認しておきましょう。

この記事では、国土交通省のガイドラインで示されている「原状回復」の考え方を確認したうえで、賃貸でできる遮光対策を次の5段階に分けて紹介します。

  1. 何も取り付けない
  2. 今あるカーテンレールを使う
  3. 突っ張って付ける
  4. 貼る
  5. 穴をあける

どこから光が漏れているのかがまだわからない場合は、先にカーテンの光漏れ対策の見分け方で漏れ口を確かめておくと、必要な対策を絞りやすくなります。参考にした資料は、各章の最後に「参考」として載せています。

目次

賃貸で遮光対策をする前に:原状回復の基本

退去するときに部屋を元に戻すことを「原状回復」といいます。ただし、入居したときの新品同様の状態に戻すという意味ではありません。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、借りた人の不注意や、普通の範囲を超える使い方で傷んだ部分を直すこと、と整理されています。年月がたって自然に古くなった部分や、普通に暮らしていてできる傷みの修繕費は、家賃に含まれているという考え方です。

ガイドラインには、どんな場合に借りた人の負担になりやすいかの例が載っています。遮光対策に関係しそうなものを抜き出すと、次のとおりです。

ガイドラインに載っている例 一般的な扱い 遮光対策での考え方
ポスターなどを貼るための画鋲・ピンの穴(壁の下地ボードの張替えが不要な程度) 普通の暮らしでできる傷み(貸主の負担)の例 小さなピン穴でも、たくさんあける前に確認しておくと安心
重い物を掛けるためにあけたくぎ穴・ネジ穴(下地ボードの張替えが必要な程度) 借りた人の負担になる例 レールやブラインドのネジ止めは、許可をとってから
結露を放置して広がったカビ・シミ(貸主に知らせず、拭き取りなどの手入れもしなかった場合) 借りた人の負担になる例 遮光で窓まわりに湿気がこもりやすくなるので、こまめに手入れを
網入りガラスの、構造によって自然にできたひび 借りた人に責任はない例 自分で貼ったシートが原因で割れた場合の扱いは書かれていない

一方で、突っ張り式の器具を付けたあとの跡や、テープの跡、窓に貼るシートについては、ガイドラインの事例の一覧には載っていません。「載っていない=問題ない」とは限らないので、迷うものは事前に確認しておくのが確実です。

また、ガイドラインはあくまで一般的な基準で、法的な拘束力があるものではないとされています。契約書に特約(ガイドラインとは別の取り決め)がある場合は、その内容も関わってきます。対策を始める前に、契約書の「禁止事項」や「退去時の負担」の欄を一度読んでおきましょう。

参考

賃貸でできる遮光対策:跡が残る心配の小さい順に5段階

ここからは、遮光対策を「部屋に跡が残る心配の小さい順」に5段階で紹介します。下の図と表は、ガイドラインの例やメーカーの注意書きをもとに、この記事で整理した目安です。法律上の区分ではないので、実際に使えるかどうかは契約と管理会社の考え方で確かめてください。

賃貸でできる遮光対策の5段階の図。上から、段階1 何も取り付けない、段階2 今あるカーテンレールを使う、段階3 突っ張って付ける、段階4 貼る、段階5 穴をあける、の順に並び、下に行くほど跡が残る心配と事前に確認したいことが増える賃貸の遮光対策は、上の段階から試す下に行くほど、跡が残る心配と事前に確認することが増える段階1 何も取り付けないアイマスク/ベッドの位置/カーテンの掛け方段階2 今あるカーテンレールを使うカーテンの交換/後付け裏地/レール取付タイプ段階3 突っ張って付ける突っ張りレール/突っ張りロールスクリーン/枠付きシェード段階4 貼る窓ガラスのシート/壁や窓枠のテープ → 先に確認段階5 穴をあけるレールの付け替え/ネジ止めのブラインド → 許可を書面で
図1 賃貸でできる遮光対策の5段階(ガイドラインの例とメーカーの注意書きをもとに作成した目安)
段階 主な方法 跡が残る心配 取り付ける前に確かめること
1 何も取り付けない アイマスク、ベッドの位置、カーテンの掛け方 ほぼない なし
2 今あるレールを使う 遮光カーテンへの交換、後付け裏地、ランナーやフックの交換、レール取付タイプのロールスクリーン 小さい レールの形と耐荷重、外した部品の保管
3 突っ張る 突っ張りカーテンレール、突っ張りロールスクリーン、枠付きシェード 壁や窓枠の材質によっては跡やへこみ 取付面の強度と平らさ、窓枠の奥行き、耐荷重
4 貼る 窓ガラスの遮光シート、壁や窓枠へのテープ・面ファスナー ガラスの割れ、のり残り、表面のはがれ ガラスの種類、管理会社への確認
5 穴をあける レールの付け替え、ネジで留めるブラインドやリターン金具 ネジ穴が残る 書面での許可、退去時の扱い

段階1:何も取り付けない(アイマスク・ベッドの位置・カーテンの掛け方)

部屋にまったく手を加えずにできる方法から始めましょう。

いちばん手軽なのはアイマスクです。窓の対策が整うまでのつなぎとしても使えます。次に、ベッドの位置を見直してみてください。窓のすぐそばに頭があると、カーテンの隙間からの光が顔に当たりやすくなります。ベッドを窓から離したり、頭の向きを変えたりするだけでも、まぶしさが変わることがあります。アイマスクの使い方やベッドの向きの考え方は、東向きの寝室の朝日対策でも紹介しています。

雨戸やシャッターがある窓なら、閉めて寝るのも手です。もともと付いている設備なので、部屋に手を加えずに使えます。

今のカーテンの掛け方を工夫するのも、この段階でできることです。たとえばレールが2本並んだダブルレールなら、厚手のカーテンの端を、手前ではなく奥のレース用レールの端のランナーに掛けると、カーテンの端が窓側に回り込み、横の隙間を減らせます。中央の合わせ目は、手持ちのクリップなどで留めておく方法もあります。漏れ口ごとの具体的な方法は、カーテンの光漏れ対策をあわせて読んでみてください。

厚生労働省の睡眠ガイドでは、寝室はできるだけ暗くして寝ることがすすめられています。ガイドのQ&Aでも、光が気になる場合に遮光カーテンに替えることや、寝床を窓から遠くに移すことが、眠りの改善につながる可能性があると紹介されています。

なお、寝室を暗くしても寝つけない、夜中や早朝に目が覚める状態が続くといったときは、光以外の原因も考えられます。眠りの悩みが続く場合は、医療機関に相談してください。この記事は寝室の環境についての一般的な情報で、診断や治療の代わりになるものではありません(免責事項)。

段階2:今あるカーテンレールを使う(カーテンの交換・後付け裏地・レール取付タイプ)

備え付けのカーテンレールを使う方法は、壁や窓枠に新しく何かを付けないので、跡が残る心配の小さい方法です。

遮光カーテンに替える

自分で用意したカーテンに替えるのは、賃貸でも取り入れやすい方法のひとつです。寝室を暗くしたいなら遮光1級(遮光率99.99%以上)が基本です。ただ、等級表示の基準がお店によって違ったり、同じ商品でも色によって等級が違ったりすることがあるので、買う前に確かめておきましょう。選び方とサイズの測り方は、遮光カーテンの選び方にまとめています。入居時からカーテンが付いている部屋なら、外したカーテンは退去まで保管しておくと安心です。

後付けの遮光裏地を足す

今のカーテンを使い続けたいなら、カーテンの裏側に吊るす後付けの遮光裏地(ライナー)もあります。カーテンのフックに引っかけて取り付けるので、レールにも壁にも手を加えません。ただし、フックの形によっては付けられないことがあり、カーテンの端や上下の隙間から入る光は防げません。生地を通して部屋全体がぼんやり明るいときに向いている方法です。

ランナーやフックを替えるときは、元の部品を保管する

中央の合わせ目を磁石で閉じるマグネットランナーに替えたり、レールの上を覆う位置で吊れるBフックに替えたりするのも、レールをそのまま使う方法です。交換したら、外した元の部品はなくさないように保管しておき、退去のときに戻せるようにしておきましょう。

カーテンレールに取り付けるロールスクリーン

ロールスクリーンやブラインドのなかには、壁ではなく今あるカーテンレールに取り付けられるタイプがあります。レールのランナーを外し、付属の金具をレールの溝に通して固定するしくみです。

便利な方法ですが、どのレールにも付けられるわけではありません。Tuiss Décorの案内では、取り付けられるのは角型やC型など下側に溝があるレールで、装飾カーテンレールやI型のレールには付けられないこと、レール自体に10kg以上の耐荷重が必要なことが書かれています(備え付けのレールの耐荷重がわからなければ、管理会社に聞いてみましょう)。ニトリも、取り付けできないレールの形があるので自宅のレールのタイプを確かめるよう案内しています。幅は、レールの両端にある動かないランナー(固定ランナー)の間に収まるサイズにします。

また、ランナーを外して使うので、レールが1本だけ(シングルレール)の場合は、そのレールにカーテンを吊ることはできなくなります。カーテンと重ねて使いたいなら、ダブルレールの片側に付けられるかを確認しましょう。高さ31mを超えるマンションに住んでいる場合は、後で紹介する防炎の表示も確かめてください。

小さな子どもがいる家では、ロールスクリーンやブラインドの操作用のひもやチェーンにも注意が必要です。消費者庁は、ひもが子どもの首に絡まる窒息事故への注意を呼びかけています。新しく買うならひものない製品を選び、ひもがある場合は子どもの手が届かない位置にまとめ、ベッドやソファなど踏み台になる物を近くに置かないようにしましょう。

取付条件を公式サイトで確かめられた例を挙げます(並び順に優劣はありません)。

Tuiss Décor(カーテンレール取付ロールスクリーン)

今あるカーテンレールに付属の金具で取り付けるロールスクリーンで、穴あけやビス止めは不要と案内されています。ミリ単位のオーダーで、最大で幅・丈とも160cmまで。遮光生地(遮光率99.99%)で防炎のタイプもあります。

ニトリ(カーテンレール付けできるロールスクリーン・ブラインド)

ニトリにも、自宅のカーテンレールを使って取り付けられるロールスクリーンやブラインドがあり、取り付け用のパーツが商品に入っています。下のボタンは取付方法の解説ページで、カーテンレール付けできないレールの形も図で紹介されています。自宅のレールの形が合うかを確かめてから選びましょう。

段階3:突っ張って付ける(突っ張りレール・突っ張りロールスクリーン・枠付きシェード)

レールがない窓や、今のレールでは光漏れを抑えにくい窓には、突っ張り式の器具が候補になります。向かい合う壁や窓枠のあいだに、バネやねじの力で押しつけて固定するしくみなので、穴をあけずに取り付けられます。

ただ、「突っ張り式なら跡は絶対に残らない」とは言い切れません。突っ張り棒メーカーの平安伸銅工業は、壁に当たる部分には柔らかいパッドが付いているものの、強く突っ張って固定するため、壁の材質によっては跡やへこみができることがあると説明しています。取り付ける場所についても、コンクリートの壁や柱など十分な強度がある所を選び、石膏ボードやベニヤのような弱い壁なら、下地のある場所に付けるか、市販の板を当てて補強するよう案内しています。斜めの面や曲がった面、凸凹のある面には付けられません。

取り付ける前に、次の点を確かめておきましょう。

  • 取付面の強度と平らさ:押しつける面が弱かったり凸凹があったりすると、跡が残ったり落ちたりする原因になる
  • 耐荷重とカーテンの重さ:遮光カーテンは厚手で重さがある。耐荷重は壁の材質や、伸ばす長さ、突っ張る強さでも変わる
  • 水平に付ける:傾いていると、破損や落下の原因になる
  • 遮光の表示:販売ページによっては「遮光1級」と書きながら遮光率を99.9%と記載している例もある。遮光1級の基準は99.99%以上なので、数値と基準を確かめる
  • 設置前の写真:取り付ける場所の壁や窓枠を、あらかじめ撮っておく
  • ひもやチェーン:突っ張り式のロールスクリーンも、小さな子どもがいる家ではひもの位置に注意する(段階2を参照)

窓枠の内側に付けると、脇から光が漏れやすい

突っ張り式のロールスクリーンやレールは、窓枠の内側に付けることが多くなります。このとき生地は窓枠の外まで広がらないので、生地の両脇や上下に隙間ができやすくなります。ニトリの採寸ガイドでは、窓枠の脇からの光漏れを防ぐなら、窓枠の外側に5cm以上大きく付けるのがおすすめとされています。ただ、窓枠の外側に付けるには壁にネジで留めるのが一般的なので、賃貸では選びにくい方法です。

そのため、窓枠の内側に付けるなら、手前にカーテンを重ねて脇の隙間を覆うか、枠の左右と上下をフレームで囲うタイプのシェードを選ぶと、光漏れを抑えやすくなります。

枠付きのシェードは「窓枠の奥行き」を先に測る

フレーム付きのシェードは、窓枠の内側にフレームごとはめ込んで、生地と窓枠の隙間をふさぐしくみです。ただし、窓枠に十分な奥行きがないと付けられません。必要な奥行きは製品によって違い、たとえばTuiss Décorの完全遮光パーフェクトシェードは5.6cm、スリムタイプは2.4cmとされています。窓の鍵やハンドルの位置も含めて、窓枠の奥行きを測ってから選びましょう。

取付条件を公式サイトで確かめられた例を2つ挙げます(並び順に優劣はありません)。

ニトリ(突っ張りカーテンレール)

穴をあけずに取り付けられる伸縮式の突っ張りカーテンレールで、マグネットランナーが付いています。下のボタンで紹介している幅150〜190cm用の商品は、耐荷重が約5kgで、壁の材質や使用する長さ、突っ張る強さによって変わると案内されています。サイズ違いもあるので、窓の幅に合うものを選んでください。

Tuiss Décor(完全遮光パーフェクトシェード)

フレームを窓枠の内側にはめ込んで固定する、枠付きのハニカムシェードです。穴あけやビス止めは不要で、窓枠との間に隙間ができない設計だとメーカーは説明しています。生地は遮光1級(遮光率99.99%以上)、1mm単位のオーダーです。オーダー品のため返品・交換はできませんが、有料の「採寸安心保証サービス」に加入すると、採寸違いの場合に作り直してもらえます。生地サンプルは5点まで無料なので、色と透け方を確かめてから注文できます。

段階4:貼る(窓ガラスの遮光シートと、壁・窓枠のテープ)

窓ガラスに遮光シートを貼る方法は手軽に見えますが、賃貸では慎重に考えたい方法です。

まず、ガラスの種類や貼るものによっては、「熱割れ」でガラスにひびが入るおそれがあります。熱割れは、日が当たる部分と窓枠に隠れた部分の温度差でガラスに力がかかり、割れてしまう現象です。ワイヤーの入った網入りガラスはもともと熱割れしやすく、複層ガラス(2枚のガラスを重ねたもの)や網入りガラスに、色の濃いシートや熱を吸収しやすいフィルムを貼ると、熱割れのリスクが高まります。貼るなら、まず自宅のガラスの種類を確かめ、そのガラスに使える製品かどうかをシートやフィルムのメーカーに確認してください。

そのうえで、窓ガラスは貸主の設備です。原状回復のガイドラインで借りた人に責任がない例として挙げられているのは、構造によって自然にできたひびで、自分で貼ったシートが原因で割れた場合については書かれていません。水で貼るタイプや、はがせるとうたうタイプであっても、貼る前に管理会社や大家さんに確認しておきましょう。

壁や窓枠に、テープや面ファスナー(マジックテープ)を貼って布や遮光シートを留める方法も、同じように注意が必要です。はがすときに壁紙や窓枠の表面を傷めたり、のりが残ったりすることがあります。ガイドラインの事例の一覧にもテープの跡は載っていないので、使うなら目立たない場所で試すか、事前に確認しておくと安心です。

段階5:穴をあける(許可は書面でとる)

段階1〜4を試しても暗さが足りないときは、カーテンレールを付け替える、窓枠の外側にネジでブラインドを付ける、カーテンの端を壁側に回すリターン金具を付ける、といった方法も考えられます。いずれも壁や窓枠にネジ穴があくので、必ず事前に管理会社や大家さんの許可をとりましょう。

ガイドラインでは、重い物を掛けるためにあけたネジ穴で、壁の下地ボードの張替えが必要な程度のものは、借りた人の負担になる例として挙げられています。一方で、借りた人が設置したエアコンのビス穴は普通の暮らしでできる傷みの例とされていて、ネジ穴がすべて借りた人の負担になるとは限りません。どちらに当たるかは状況や契約で変わるので、許可をもらうときは、口頭ではなくメールや書面で残し、退去のときにそのままでよいのか、元に戻す必要があるのかも一緒に確認しておくと、後で困りません。

参考

契約と窓の条件別:賃貸の寝室に合う遮光対策の組み合わせ

5つの段階を、自分の部屋の条件に当てはめてみましょう。下の表は、ここまでの内容をもとにこの記事で整理した組み合わせの例です。

部屋や契約の条件 まず試したい組み合わせ 注意したいこと
何も取り付けたくない、退去が近い アイマスク+ベッドの位置+カーテンの掛け方 隙間の場所を確かめてから掛け方を工夫する
カーテンの生地から光が透ける 遮光1級のカーテンへの交換、または後付け裏地 元のカーテンや部品は保管する
レールはあるが、上や横の隙間が気になる カーテンの端をレース側のレールに掛ける・Bフックにする(カーテンの光漏れ対策)→足りなければレール取付タイプ+カーテン(ダブルレール) シングルレールでは両方は吊れない。レールの耐荷重を確認
装飾レールでレール取付タイプが付かない カーテンの交換と掛け方の工夫、窓枠の内側に突っ張り式 窓枠の内側に付けたら、脇の隙間はカーテンで覆う
窓枠に奥行きがあり、しっかり暗くしたい(夜勤明けに昼間眠るなど) 枠付きシェード+遮光カーテン 奥行きを測る。オーダー品は返品できないことが多い
窓ガラスにシートを貼りたい 貼る前にガラスの種類と、管理会社の考えを確認 網入りガラス・複層ガラスは熱割れに注意
高さ31mを超える(概ね11階建て以上の)マンション 上の組み合わせから選ぶ カーテンや布製のブラインドは防炎物品を使う

高さ31mを超える建物では、住んでいる階に関係なく、カーテンや布製のブラインドなどに防炎物品を使うことが義務付けられています。賃貸でも、自分で用意するカーテンやロールスクリーンには「防炎」の表示があるか確かめてから買いましょう。

もうひとつ気をつけたいのが結露です。遮光1級のような目の詰まった生地は空気を通しにくく、梅雨や冬には窓とカーテンの間に湿気がこもりやすくなります。ガイドラインでも、結露が出ているのに貸主に知らせず、拭き取りなどの手入れもしないまま広がったカビやシミは、借りた人の負担になる例とされています。晴れた日は窓を開けて換気し、結露は早めに拭き取りましょう。拭いても毎日ひどい結露が出るときは、自分で直そうとせず、管理会社に相談してください。

参考

管理会社に確認すること・入居時と退去時の記録

対策を始める前に、管理会社や大家さんに確認しておくと安心な項目をまとめました。問い合わせるときは、使いたい商品の種類と取り付け方を具体的に伝えると、話が早く進みます。

  • 窓ガラスに遮光シートを貼ってよいか(貼ってよい場合、はがすときの条件)
  • 壁や窓枠にテープや面ファスナーを貼ってよいか
  • 突っ張り式の器具を、窓枠や壁に付けてよいか
  • カーテンレールにロールスクリーンなどを取り付けてよいか
  • ネジ止めが必要な場合、許可がもらえるか。退去時はそのままでよいか、元に戻すのか

回答はメールなど、後から見返せる形で残しておきましょう。

記録も、退去時のトラブルを防ぐ助けになります。国民生活センターは、入居するときと退去するときに、できるだけ貸主側と一緒に、写真を撮ったりメモを取ったりして部屋の状態を確かめ、気になるキズや汚れは記録に残しておくよう呼びかけています。国土交通省のガイドラインにある入退去時のチェックリストの例にも、カーテンレールや窓(ガラス・枠)の項目があります。遮光対策をするなら、次のタイミングで写真を撮っておくとよいでしょう。

  • 入居したとき:カーテンレール、窓ガラス、窓枠、窓まわりの壁
  • 取り付ける前:突っ張る場所、貼る場所の状態
  • 外したとき:跡やへこみがないか、部品をすべて元に戻したか

遮光グッズの取り付けや取り外しで窓ガラスや窓枠、壁を傷めてしまったときは、自分で直したり業者を手配したりする前に、まず管理会社に連絡しましょう。国民生活センターも、貸主側に無断で修繕すると退去時のトラブルになる可能性があると注意を呼びかけています。退去時の請求に納得できない場合は、消費者ホットライン「188(いやや!)」で、近くの消費生活センターを案内してもらえます。

参考

まとめ:賃貸の遮光対策は、跡が残りにくい方法から一段ずつ

賃貸の寝室を暗くするときは、次の順番で考えると迷いにくくなります。

  1. 何も取り付けない:アイマスク、雨戸やシャッター、ベッドの位置、カーテンの掛け方
  2. 今あるレールを使う:遮光カーテンへの交換、後付け裏地、レール取付タイプ(レールの形と耐荷重を確認)
  3. 突っ張る:壁や窓枠の強度と平らさ、奥行きを確認し、設置前に写真を撮る
  4. 貼る:ガラスの種類を確かめ、管理会社に確認してから
  5. 穴をあける:許可は書面でとり、退去時の扱いも決めておく

まずは今夜、寝る位置から窓を眺めて、どこから光が入っているかを確かめるところから始めてみてください。漏れ口がわかれば、段階1や段階2の工夫だけで十分に暗くなることもあります。具体的なふさぎ方はカーテンの光漏れ対策で紹介しています。

この記事を書いた人

寝室の光・音・温度・湿度といった環境条件について、どこを確認すれば原因を切り分けられるか、どの対策から試すのが現実的かを調べてまとめています。睡眠に関する一般的な知見と、個々の製品の効果は別のものとして扱い、公的機関や学術資料、メーカーの公式仕様を確認したうえで記事を作成しています。実際に使っていない製品をレビューとして書くことはしません。

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